押井守から価値のある架空戦記に数えてもらえなかった谷甲州の新刊がやっと出ました。
出版社としては、一緒に出た別の作家の上下巻の架空戦記を売りたがっている気配がありありと読み取れますが、そっちの方はちらっと見ただけで萎えました。まあ、本来ならちらっと見るだけの時間を費やすことも不必要であったはずです。通常ならそうします。いつもと違う本屋だったので、ちょっと魔が差したかも知れません。
ちなみに、この本の表紙は無限軌道装備の装甲車(?)みたいなもので、あっちの本は九七艦攻と戦艦大和。どっちがパッと見た目にアピールするか明らかですね。でかい大砲すら付いてない車両を表紙に描いて、一般の読者が手に取るわけもありません。あえて、そういう受け線を外したストイックな態度を取るところが、とても好感できます。
これは入手編です。感想編はこちらです。